今回は「六次化産業」の実例を・・・。
「きぬむすめ」を使った「ティーパックでもふわふわと香り立つ玄米茶」編です。
【玄米茶きぬむすめ 海田園黒坂製茶さまの場合】
岡山県随一の茶どころ、美作市海田地区。7ヘクタールの茶畑で伝統製法によるお茶づくりに携わっていらっしゃる「有限会社 海田園黒坂製茶」さま。弊社とは40年を超えるお付き合いで、丸菱の焙煎した玄米をご利用いただいておりました。
黒坂製茶さまには「茶葉だけでなく、自分たちが作ったお米を使ったオリジナリティーの高い製品作りがしたい。」という長年の願いがありました。
しかしながら丸菱では、もともと大量生産向けの製造ラインが主で、小ロットの加工依頼への対応が難しく、お断りをしているという経緯がございました。
長年営業担当として訪問していた弊社の営業F。折に触れて製造部長にその話を持ち帰っておりましたが、対応に難色を示していました。しかし製造部長も自身が農家で米を作る生産者。作り手の気持ちは痛いほどわかります。
悩みに悩んだ末、「ええぃ!」と小ロット焙煎が可能なラインを増設。これによって黒坂製茶さまをはじめ、多様なニーズにお応えできる体制が整いました。
【大切なのは生産者との対話・そして対応力】
全国の生産者さま・取引先さまのもとへ足を運び、原料となる生産物を確認し、圃場を見ながら商談をするのが営業担当の仕事。黒坂製茶さまも、「Fくんがよくしてくれるから」と可愛がってくださっています。
「お客様の長年の願いを、何度も何度も製造部長に掛け合った甲斐がありました。」と営業F談。
「出張から帰ってきてはおかしなものを持ち込むのが営業のF(笑)。それに応えるのが私。」 「手前味噌ですが、焙煎の技術には自信があります。製品加工は日々経験と勉強の積み重ね。生産者さまの期待に沿えるよう頑張っています。」と製造部長談。
小ロット対応の製造ラインは、今や多方面に活用されています。
【玄米茶 きぬむすめ】
海田園黒坂製茶さまの「玄米茶 きぬむすめ」の商品化後は・・・。
2018年夏から直営店をはじめ、岡山のスーパーや百貨店でも取り扱われております。
「お湯を注いだ瞬間から、ふわっと香りが立ちます。」 「たいへん飲みやすいです。」といったお客様からの反響をいただいているそうです。末永く人気商品になってくれることを願っております。
海田園黒坂製茶さまをはじめ、その他の生産者さまの商品化実例はこちらからご覧いただけます。
六次化に興味がある方は、ぜひ参考になさってください。
次回はさらに六次化の実例を。前回少しだけ触れた「丸菱で加工したお茶の原料がジェラートに?」なおはなしです。
ちょっと面白いことになってますよ(´艸`*)。
ではでは~(´▽`*)。